日本の五節句のひとつ秋の重陽の節句(菊のお祭り)です
1月人日の節句、3月雛はひいな(小さい子)祭り、5月は端午の節句、7月七夕の節句、一年の最後、5つめは重陽の節句(おじいさん、おばあさん目上の方々への無病息災、長寿を願うお祭りです。花は菊、菊は日本国の国花。天皇家の家紋ですね。尊い気高い花です。重陽では大輪のりん菊を飾りましょう。小菊はお盆に使いましょう。
今年は三方に結納に使う鶴亀模様の富久紗を奉書代わりに、その上に菊玉を作り飾ります。
鶴亀と高砂で誓った通り、長い年月をともに歩み、これからも無病息災で天寿を全うしてほしいと願う室礼です。叔父夫婦がともに米寿、傘寿を迎えましたので、色はともに黄色、ゴールド。がこの歳の方の祝いカラーです。

菊玉づくり

鶴亀の富久紗 結納時に金包の上にかぶせるものです。

目出度い瓢箪に菊結びの五色紐に菊づくしの盃
直会の料理には、末代まで末永く広がるように、そして実りの秋の稲穂で祝い樽
重陽は旧暦では栗の季節ですから、栗ごはんなどもよいですが、地域の季節料理や、思い出のまたは家庭料理がよいでしょう。我が家はこの時期は山菜おこわです。それと祝いの小料理、ずいきはともに喜ぶという意味があります。

すえひろにこの喜びが続き
ますようにの祝い樽

直会の祝い料理
山菜おこわ

フキの葉にきゃらフキの佃煮
朱皿にずいきの煮物、扇昆布
菊結び箸置き
今私たちのいる現世だけのお祝いではありません。あちらの世界にいらっしゃるお身内の方々へ向けてもよいお祝いです。我が家では、桃をともに室礼ます。桃は最強の厄払いの果物です。
あちらの世界でも、穏やかに過ごせますようにとの願いを込めます。
室礼とはすべてを繋ぐ行事です。