スコーピオン* 思い出

香りのアルバム

6月にご紹介するカサブランカの香り。

どうしてスコーピオンという商品名なのですか??とご質問がありました。

6月の思い出を少し、、

名人と呼ばれる方々がいらっしゃいますが、その中のお一人、80歳を超えて現役、銀座の顔。この方のチョイスする一杯を求めて、名だたる方が国内外からおとづれました。カーネルサンダー氏のような風貌に、いつもにこにこ顔、真っ白い制服に蝶ネクタイがとってもお洒落でお似合いです。お世話になった会長さんによく連れていっていただきました。6月にはとくに必ず。6月限定のスコーピオンを味わいに。

お客さまに楽しんでいただきたい。

毎朝ご自宅の庭より綺麗な蕾を摘み、夜にお店で注文がはいると、目の前に出される絶妙なタイミングで大輪の白い花が開花します。立ちのぼる花の芳香とお酒が見事にマッチして夢の世界にいるようでした。お弟子さん方やお店にきている若手の同業者さん、お客さまが手元にうっとり見入っているという表現が正解?
かく言う私も。仕事の仕方をよくみておきなさいと言われたのを思い出します。ご一緒のアイアンシェフと言われた料理の鉄人の皆さん、陽気な酒盛りも思い出します。

オマージュを込めて、忘れられない思い出を香りに残しました。

フレグランスのけぶるような芳醇な香りのなかに、さそりのピリッとした強さを感じて頂けましたら。


忘れられない香りの思い出は、皆さんと同じ、沢山あります。それにまつわるちょっと物語のような思い出も。機会がありましたら書いてみよう。



前の記事

那須おろし